max/msp/ message argument

ここで、一度基本に戻ります。maxでは、オブジェクトにメッセージやアーギュメントと呼ばれる数値や文字列を送ることができます。

メッセージは、オブジェクトの上に置いてある「1」「6 3」「290」と書かれてあるような、オブジェクトにパッチコードで繋げられているものです。
アーギュメントは、オブジェクトボックスの中に書かれている「5」のようなものを指します。だいたいのオブジェクトでは、デフォルトの値が設定されているため、アーギュメントを最初から設定していなくても良いようです。

この場合、ウィンドウを開いて、最初に「1」をクリックすると、1+5=6となりますが、一度右のインレットに「290」などといれると、その後アーギュメントに設定された「5」は「290」に上書きされるため無視されます。同様に、「6 3」をクリックした場合は、左インレットに6、右インレットに3を送ったのと同じことになります。(これは他のオブジェクトでもだいたい同じだと振る舞いになると思いますが、そうでないものもありそう。)

だからこの場合は、「6 3」→「1」の順番にクリックすると答えは、「4」になります。
ちなみに、「6 3」のようなメッセージをList型のデータと言います。

また、maxの処理の順番は、「右から左」が基本だそうです。これはアウトレットが3つあったときは、一番右にあるアウトレットに関わる処理から順に行われるということです。

それから大事なことを書いていませんでしたが、maxは、一番左にあるインレットに何か信号が送られてきたときに初めてそのオブジェクトの処理が実行されるということなので、2番目以降にあるインレットにだけ、いくら信号を送っても処理は実行されません。