Gainerを少しかじっただけの初心者が、調子にのってAVRに手をつけ始めました。完全孤独な手探り状態ですが、同じように興味のある人たちのために人柱となるべく、分かったことを少しずつまとめていきたいと思います。専門分野の方から見ればかなりお粗末な内容、間違いもあるかもしれませんが、ご容赦ください。
*この記事はWindows専用です。Macで扱えるのかはよく知りません。ごめんなさい。

AVR
AVRとはAtmel社から発売されているマイコンの一種です。マイコンの代名詞と言えばMicrochip社のPICですが、導入費が比較的安いのと、性能面でもアドバンテージがありそう(この辺りで入れ知恵されました)だったのでAVRに挑戦することにしました(PICに比べて関連書籍が圧倒的に少ないので、不安ですが・・・)。ArduinoのマイコンにもAVRが採用されています。ちなみにGainerのマイコンはCypress社のPSoCです。
AVR
このAVRは「ATMega168」(500円)と「ATTiny26」(400円)です。括弧内はマルツパーツでの価格です。GainerやArduinoなどのI/Oモジュールは一個あたり3000円〜10000円くらいしますが、とりあえず単体で購入しさえすれば、PCとの接続は簡単にできます。一方、マイコンは一個あたり数百円で購入できますが、導入の際にはあらかじめ必要なものがあります。ライターと呼ばれる、書き込み用のデバイスです。

ライター
プログラマーとも言うようです。種類がたくさんあるので、何がいいのか迷いました。
ライターは大きく2つのタイプに分けられます。ひとつは、パラレルライターという(のが正式名称なのか分かりませんが)ライター自体の筐体に指しごみ口があって、そこにマイコンを差し込んで書き込むタイプ。もうひとつは、ISPと呼ばれるタイプのものです。
ISPはIn the System Programmingの略で、要はマイコンを回路に組み込んだ状態で書き込みできるものです。ISPコネクタという2×3のピンプラグを回路内に配置しておいて、ライターとはそこを介して書き込み手続きをします。いちいちマイコンをはずして書き込みをしなくてもいいので、断然こちらのタイプの方が良いような気がします。デバイス自体も前者よりも安いし。
さて、ISPタイプに決めたは良いものの、まだ選択肢はたくさんあります。まず、PCとの接続方式がシリアル接続やUSBなどあります。これは、USBの方が何かと便利でしょう。
ISPでUSB、ここまで絞ってもまだいろいろあります。Atmel社がだしている純正のものの他にも、サードパーティ製品も多数、自作する人もいます。サードパーティ製品の方が安いのですが、新機種への対応や動作保障などを考慮して、純正のものを買うことにしました。
AVRISPmk2
AVRISP mkII
マルツパーツで6000円でした。見た目も他のよりかわいくてグッドです。
ドライバは、接続してネット経由で探させると見つかったので特にダウンロードの必要はないみたいです。


総合開発環境
ライターが手に入ったら、次はソフト面の開発環境を整えます。開発環境にもいろいろあるのかもしれませんが、Atmel社から無料で入手できるAVR Studioを使います。2008年4月10日現在バージョン4.13が最新でした。何にもついてないAVR Studio 4.13が本体です。個人情報の入力を求められるので、面倒くさいけど書いてダウンロード&インストール。SP1とかSP2とかは、追加モジュールみたいなものっぽいので数字の大きい方だけダウンロードしてインストール。

Cコンパイラ
AVR Studioだけだと、開発はアセンブラ言語のみでC言語が使えないので、C言語用のコンパイラをインストールします。WinAVRというのがあるので、これをインストールしました。こちらも無料です。

以上で、一応環境は整いました。もちろん、ほんとにこれだけでは何にもできないので、次回はその他の細かいところをまとめてみようと思います。