前のエントリーでも少し触れた、MaxLinkですが、これはかなり使えるような気がします。これで、Max/MSP側で音を受け取ったり解析したり加工したりしたのと、processingを連携させられる。しかも、反応速度も遅くなさそうだし、プログラムも簡単そう。

■MaxLinkインストールの仕方

とりあえず、最初のインストールがProcessingだけじゃなくて、Max/MSP側にもやらないといけないので、ちょっと時間がかかります。

基本的には、ダウンロードしたファイルの中にある、
「mac installation.txt」(winの人は、windows installation.txt)というのに沿ってフォルダやファイルを指定された場所にコピーしていけばいいのですが、Max/MSPの方は、Max/MSPの中のJavaの初期設定ファイルみたいなのを一部書き足さなきゃいけないところがあって、ちょっと緊張しました。(僕はmacでやってるのでmacの話です)普通のMaxのエクスターナルオブジェクトでしたら、ファイル一つで済んだりしますが、MaxLinkの場合はjavaのファイルをたくさんコピーする必要があるようです。

一応説明しておくと、
「/Library/Application Support/Cycling '74/java」にある
max.java.config.txtというファイルを開いて、
「max.dynamic.jar.dir "/Library/Application Support/Cycling '74/p5-sketches"」
という行を一行足せってことみたいです。 足す場所はそのファイルの中なら多分どこでもいいと思うんですが、分かりやすいように「max.dynamic.jar」と書いてある近くにこの行を足すのが良さげです。

あと、ちょっとしたことですが、Max/MSPがバージョンアップしたときとか、MaxLinkだけアンインストールしたいときのために、足したフォルダには色をつけたりしておくと後で分かりよいかも。


■使ってみた

MaxLink

これはサンプルパッチで、processingからMax/MSPにメッセージを送るタイプのもの。processingと、Max/MSPと両方のプログラムを立ち上げる必要があります。立ち上げる順番は、一応どっちからでも良さそう。ただ、メッセージを受信する側から先に立ち上げた方が良いような気はします。

細かいプログラムのルールはまだちゃんと調べていませんが、Max/MSP側は、「mxj jk.link」というオブジェクトぐらいしか使ってないし、processing側のプログラムもかなり短くて大丈夫そう。


■ちょっと作ってみた

max/msp to processing

で、せっかくなので、前回書いた、3つ以上の音声信号をMax/MSPで受け取って、それをProcessingに送るというのを作ってみました。サンプルにあったcolor_pickerというのをMax/MSP側だけ改造しました。Maxのカラーピッカーオブジェクトの上の部分が改造した(付け足した)部分です。adc~で3チャンネルの入力レベルをProcessingに送って、色を操れるようにしてみました。もちろん色を出してるのは、Jitterじゃなくて、Processingです。このぐらいのことならJitterでもできますが、割当を変えればいろんなことができるので、それが楽しみ。