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2007年6月3日に行われたTrenchWarfare5.2でのKarappoのライヴです。プレイリストから全編見られます。
今回のテーマはずばり「フィードバック」。ギターのフィードバックと、ビデオのフィードバック。ビデオの方は、映像を一度音信号に変換してそれを映像として映してフィードバック、それをミキサーからアンプに渡して音として出力しています。P.A.は通さず、全て持参の機材で構成しました。アンプ2台、テレビ1台、ギター、その他。運ぶのが大変でした。(文:TERADA)

■hardware system
TrenchWarfare5.2 hardware system


■Guitar Feedback
TERADAの方はエレアコとアンプ、それにヴォリュームペダルのみのシンプルな構成。ついでにもう少し詳しく書くと、ギターの弦は1弦から.046(C),.046(C),.017(B),.017(B),.010(D),.010(D)。理由はいろいろ試した結果、これらの音が一番増幅しやすかったからというのと、2弦づつ揃えたのはペグまわしで微妙に音をずらすとモアレができるからです。
どうして、C,B,Dの音は他の音に比べてどうして増幅しやすかったのか、弦の振動していない時に発生する「ブー」というハウリング音は、どうしてあの音の高さなのか、自然とつく弦振動の強弱は音高の違いによって変化しているだけなのか、それとも別の要因があるのか、EQをつけるとその強弱の波に変化が起こるのはどういう仕組みなのか、等々気になるし分かんないことがまだあるので、もう少し試してみたい。演奏技術的にもっともっと高度化できる気がする。ところで、大友良英さんが先月同じようにギターフィードバックの演奏をされていたようですが、別にこれをパクったわけじゃないので悪しからず。後で知りました。でも、ギター2台ってのはいいかもな(パクりになっちゃうな)。
(文:TERADA)


■Video Feedback
Video Feedback / YOUTUBE
Video Feedbackは、向かい合ったテレビとカメラのフィードバックの間に、ミキサーとエフェクター(KaossPad3)をかましています。ポイントは、音としてアウトプットされるものは、もともとカメラが撮った映像の信号だということ、そしてカメラが撮っている映像も、テレビに映ったカメラが撮った映像であるということ。つまり、映像のフィードバックの一部が音として変換されているということです。
これまでずっと音と映像の同期のさせ方を考えてきましたが、今回は同期させる部分でパソコンを使わなかったので、より音と映像が近づいたというか、一体にすることができたと思います。音として出ているのは、映像の信号だし、テレビに映っている映像も元はカメラの映像だしね。
カオスパッドを使わなくても、ミキサーのイコライザーをいじるだけで、シンセみたいな音が出るのが面白かった。映像としても結構色んな表情が出せて面白かったです。

今回のTRENCHWARFAREのスペシャルゲストだったHobby IndustriesBichiがかなり興味を持ってくれたのが嬉しかった。以前このイベントに12K/LINEのVENDが来たときにVENDのJoeが僕の映像を気に入ってくれてCDプレゼントしてくれたんだけど、外国の方に受けが良いんでしょうか。そのうち海外でもライブができたらいいなと切に思います。
(文:MIO)