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カテゴリ: AVR
投稿者: terada
プログラミングについて記事を書くといいつつ、時間がなくなってやれてません。
今日も、最近買ったそれ系の本の紹介でお茶を濁したいと思います。

試しながら学ぶAVR入門―マイコンの基礎と電子工作とWindowsアプリケーションの作り方 (Skill up my computerシリーズ)
試しながら学ぶAVR入門―マイコンの基礎と電子工作とWindowsアプリケーションの作り方 (Skill up my computerシリーズ)

前回紹介した本は実例集という感じでしたが、こちらはAVR自体についてもっと詳しく書かれています。マイコンとはなにかってとこから書いてあるので、AVRで入門する場合には一番いいかも。



AVRマイコン・リファレンス・ブック―AVRのCPUアーキテクチャ、豊富な内蔵周辺機能を詳細解説 (マイコン活用シリーズ)
AVRマイコン・リファレンス・ブック―AVRのCPUアーキテクチャ、豊富な内蔵周辺機能を詳細解説 (マイコン活用シリーズ)

多分、AVRの一番詳しい本。念のため買って見たけど・・・。



Handmade Electronic Music: The Art of Hardware Hacking
Handmade Electronic Music: The Art of Hardware Hacking

サウンドアーティストのNicolas Collinsさんの著書。洋書ですが、写真や図が多くて見やすいです。「コンセントから電力をとるなんてことはするなよ!死んじまうぞ」と、真っ先に注意をしてます。
Richard Lermanや刀根康尚の名前が出てくるので、それだけでやる気になります。こういう本なかなかないんじゃないかな。
カテゴリ: AVR
投稿者: terada
AVR入門にあたって、参考にした本はこちらの「AVRマイコン活用ブック」です。とにかく実例がたくさん載っているので楽しいのですが、これだけでは初心者にはちんぷんかんぷんなところも多いです。(PICマイコン用の書籍ですが、「やさしいPICマイコン プログラミング&電子工作」は丁寧な解説つきでよかったです)

AVRマイコン活用ブック―オリジナル電子ゲーム&ロボット製作 (わかるマイコン電子工作)
AVRマイコン活用ブック―オリジナル電子ゲーム&ロボット製作 (わかるマイコン電子工作)

この本では、ストロベリー・リナックス社の「ATMEGAマイコンボードキット」というキットを用いて、様々な応用例を示してあるのですが、肝心のボードキットが品切れ状態で、僕はしょうがなく部品一つ一つを買って、ブレッドボードで自作しようと試みました。基盤とブレッドボードでは、配線の都合が異なるので、用意する部品も多くなります。あれこれ考えてリストアップしておいたつもりでも、買い忘れが発生します。100μFの電解コンデンサは、冒頭の部品リストにも入っていないので要注意です!(これのせいで、まだ未完成・・・)
結局、僕はキットの複製はとりあえず諦めて、その次にあったATTiny26を使った自作マイコンボードから始めることにしました。こちらは部品数も少なくシンプルです。一番小さいサイズのブレッドボードでも組むことができます。
誌面でリストアップされた部品以外で、あるといいなと思ったものをあげます。

ブレッドボード
一番小さいのでもできましたが、何個か大きさ違いであるといいかも。
ジャンプワイヤ
多すぎだと思うくらいで良いと思います。意外と使う。
虫ピン付の導線
電源の接続や、そのほかもろもろで重宝します。最低2本は欲しい。
LED
たくさんあっていいと思います。
ラジオペンチ、ニッパー、ピンセット
ピンセットはあった方が良いです。
ハンダ、ハンダゴテ、こて台
基本ですが、ブレッドボードで組む場合もやっぱり、あった方が良いです。ブレッドボード用ISPコネクタ作成で使いました。
セメダイン
ブレッドボード用ISPコネクタ作成で使いました。ハンダ付けしたところを固める用にあるとよさげです。

完成図
マイコンボード完成図

ブレッドボード用ISPコネクタ
完成図の奥の方に見える、束になった導線はISP端子用のコネクタで、自作しました。ISP端子は2×3ピンなので、そのままではブレッドボードにさしたとき混線してしまいます。そこで、ピンプラグとフラットケーブルを組み合わせて6ピン一列に変換していると言うわけです。抜き差しで、接合部分に結構負担がかかるので、ずれないようなちょっといいピンプラグにしたり、セメダインで固めたり工夫が必要です。
ISP変換コネクタ

次回は、いよいよプログラミングの話を書こうかな。
カテゴリ: AVR
投稿者: terada
Gainerを少しかじっただけの初心者が、調子にのってAVRに手をつけ始めました。完全孤独な手探り状態ですが、同じように興味のある人たちのために人柱となるべく、分かったことを少しずつまとめていきたいと思います。専門分野の方から見ればかなりお粗末な内容、間違いもあるかもしれませんが、ご容赦ください。
*この記事はWindows専用です。Macで扱えるのかはよく知りません。ごめんなさい。

AVR
AVRとはAtmel社から発売されているマイコンの一種です。マイコンの代名詞と言えばMicrochip社のPICですが、導入費が比較的安いのと、性能面でもアドバンテージがありそう(この辺りで入れ知恵されました)だったのでAVRに挑戦することにしました(PICに比べて関連書籍が圧倒的に少ないので、不安ですが・・・)。ArduinoのマイコンにもAVRが採用されています。ちなみにGainerのマイコンはCypress社のPSoCです。
AVR
このAVRは「ATMega168」(500円)と「ATTiny26」(400円)です。括弧内はマルツパーツでの価格です。GainerやArduinoなどのI/Oモジュールは一個あたり3000円〜10000円くらいしますが、とりあえず単体で購入しさえすれば、PCとの接続は簡単にできます。一方、マイコンは一個あたり数百円で購入できますが、導入の際にはあらかじめ必要なものがあります。ライターと呼ばれる、書き込み用のデバイスです。

ライター
プログラマーとも言うようです。種類がたくさんあるので、何がいいのか迷いました。
ライターは大きく2つのタイプに分けられます。ひとつは、パラレルライターという(のが正式名称なのか分かりませんが)ライター自体の筐体に指しごみ口があって、そこにマイコンを差し込んで書き込むタイプ。もうひとつは、ISPと呼ばれるタイプのものです。
ISPはIn the System Programmingの略で、要はマイコンを回路に組み込んだ状態で書き込みできるものです。ISPコネクタという2×3のピンプラグを回路内に配置しておいて、ライターとはそこを介して書き込み手続きをします。いちいちマイコンをはずして書き込みをしなくてもいいので、断然こちらのタイプの方が良いような気がします。デバイス自体も前者よりも安いし。
さて、ISPタイプに決めたは良いものの、まだ選択肢はたくさんあります。まず、PCとの接続方式がシリアル接続やUSBなどあります。これは、USBの方が何かと便利でしょう。
ISPでUSB、ここまで絞ってもまだいろいろあります。Atmel社がだしている純正のものの他にも、サードパーティ製品も多数、自作する人もいます。サードパーティ製品の方が安いのですが、新機種への対応や動作保障などを考慮して、純正のものを買うことにしました。
AVRISPmk2
AVRISP mkII
マルツパーツで6000円でした。見た目も他のよりかわいくてグッドです。
ドライバは、接続してネット経由で探させると見つかったので特にダウンロードの必要はないみたいです。


総合開発環境
ライターが手に入ったら、次はソフト面の開発環境を整えます。開発環境にもいろいろあるのかもしれませんが、Atmel社から無料で入手できるAVR Studioを使います。2008年4月10日現在バージョン4.13が最新でした。何にもついてないAVR Studio 4.13が本体です。個人情報の入力を求められるので、面倒くさいけど書いてダウンロード&インストール。SP1とかSP2とかは、追加モジュールみたいなものっぽいので数字の大きい方だけダウンロードしてインストール。

Cコンパイラ
AVR Studioだけだと、開発はアセンブラ言語のみでC言語が使えないので、C言語用のコンパイラをインストールします。WinAVRというのがあるので、これをインストールしました。こちらも無料です。

以上で、一応環境は整いました。もちろん、ほんとにこれだけでは何にもできないので、次回はその他の細かいところをまとめてみようと思います。