首都圏の人口について一考

ご無沙汰しております。
個人の雑多ブログを停止したので、これからは考えていることはラボの方に書いていこうと思います。今日は前から気になっている人口について少々。


既に日本の人口は減少し始めているそうですが、朝日新聞によると2015年までは東京の人口は増え続けるそうです。ますます地方の人は減って、都市部に人口が集中するようです。

未来年表:東京の人口

人口が減少すると経済が縮小するだとかそういうことが言われていますが、人口が減少するとその分企業の支出(人件費など)も減るわけで、企業の売上は減ったとしても社員一人当たりの利益が減るわけではなく、個々の人間が高い利益を上げられるようになっていれば問題ないと思う。

ただ、個々の人間が高い利益を上げるためには、それなりの知識や経験、ノウハウや知恵が必要だ。そのためには色々なことを学ぶことができる環境を整える必要がありますが、この学習環境というのがクセものというか、良い学習環境を得るために高いお金を払わなければならなくなってしまうと、お金を持っている人と持っていない人との間でどんどん差が開いてしまう。だからこそ義務教育だとかそういう制度って必要なんでしょうけど、教育だけはあまりビジネスベースにならない方がいいのかなぁとたまに思います。おっと、人口の話からそれてしまいました。


気がかりなのは都市部に人口が集中するということです。何故東京に人口が集中しているかというのは、その方が合理的だからということだと思う。仕事もお金も人が集まるところに集まるから、ますます人がいるところに人が群がる。そういう仕組みになってるように思う。

ただ、その仕組み自体はそれほどおかしなことではないと思う。人が群がるところに人が群がるというのは、大昔からそうだからだ。小さな村であってもそれは人が集まってできているわけだし、遊牧民と言われるような人達だって、ある意味群れを成して生活をしている。やはり人は一人で生きていくのではなく何らかの形で他の人と関わって生きていたいんだろうと思う。ただ、それにしてもこの都市部への人口の集中の仕方というのは異様に思える。

私も首都圏に住む人間の一人であるわけですが、首都圏を離れられない理由は外に出ると仕事がいっきに減るということと、友人・知人と離れてしまうのは寂しいというのがある。また、私の場合実家が新興住宅地で親も会社員であるため、実家に帰って家業を継ぐということもない。私のような生い立ちの人は東京にたくさんいるだろうけど、そういう人にとっては東京を離れて地方に住むという必要性がない。むしろ東京を出ると食っていけなくなる可能性が高い。そんな状況では、相当都市部の仕事や生活に嫌気がさしている人でないと、外に出たいとは思わないだろう。

東京から出たい、と思う人は何を考えて出て行くのだろうか。定年退職をして自然に囲まれて生活をしたいという人はそれなりにいるようで、よくテレビのニュース番組でも特集されている。これからそういう人が増えるのだろうか。増えたとしても健全な感じがあまりしないのは何故だろうか。それはその地域にその人が住む必然性があまりないように見えるからなのか。老後の余興に見えてしまうからだろうか。別に私はそういう人達を批判しているわけではない。

ただ、なんとなく日本という国において、東京を含む首都圏に若い人が憧れ、東京に行かないと同世代の人間に取り残されるなどと思ったり、東京にある有名な大学でいい教育を受けたいなどと思いながら、どんどんそこに人が集まってくるのが面白くないなと思うだけです。

もし自分が、地方に住むとすればそれはどういったモチベーションで地方に行くのだろうか。
そんなことを想像しようとして、途中で止まってしまうことがたまにあります。
自分が根無し草のような存在なんだということに気付くのです。
結局は周りの友人・知人の近くにいたい、収入を減らしてまで外に出たいとは思わない、
というところで考えがストップしてしまいます。

交通機関が発達しまくって、全国どこでも1000円以内且つ、
2時間以内で移動できるようになれば、どこにでも住むんですけどね。
こんな妄想をしている間にも首都圏には人口が集中し続けているんでしょうね。

この話についてはこれからも少しずつ考えていこうと思います。

各都道府県の人口一覧(ウィキペディア)

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